定年後の強い味方!60代からの働き方別「役に立つ資格」8選

人生100年時代となった今、60代で定年を迎えた後も仕事をしたいと考える人が増えています。

内閣府によると、現在就業している60歳以上の男女の約9割近くがその後の高齢期も働きたいと希望しています。

出典:内閣府「 令和2年版高齢社会白書(全体版)  」

現在の60代は体力・気力とも十分です。
・でも本当に仕事があるの?
・自分に何ができるの?
と、不安にかられていませんか

そんなあなたにおすすめしたいのが資格取得です。
「資格」は定年後のあなたの有力な武器となります。ここでは「難易度・活用先・求人量」の観点から、定年後に役立つ資格をご紹介します。是非、参考にして下さい。

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「定年後」に活用したい資格は、「現役時代」とは異なる

現役時代・定年後に関わらず、持っていれば仕事に有利である資格というのは存在します。
例えば「医師免許・公認会計士・弁護士・薬剤師」などがその代表例です。これらを取得すれば働く先を探すのは比較的簡単でしょう。

でも簡単に働く場所が得られるという事は、その分資格取得は難しく、「取得しにくい資格」と言えます。定年後の為に今からこれらの資格取得を目指すというのは、取得にかかる時間・金銭的を考えても現実的ではありません。

また、現役時代の仕事より「体力」が必要な仕事も、定年後の働き方としてはあまりおすすめしません。誰しも年齢とともに自然と体力は減退します。できる限り「体力より知力が優先となる」仕事、またそれにつながるような資格を取得したいものです。

① 取得しやすい
② 体力的に働きやすい仕事につながる

この2点が「現役時代」から活用したい資格とは大きく異なります。

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「取得しやすい・活用方法が明確・求人が豊富」

定年後に有利な資格とは何か?具体的なポイントをご説明します。

取得しやすい

まずは「取得しやすい」事が一番です。合格率があまりにも低い資格はおすすめしません。

年齢が上がるにつれ特に勉強ができなくなる訳ではありませんが、先行き不透明な事になればなる程モチベーションは維持しにくくなります。試験勉強は「受かる」喜びが何よりのモチベーションとなります。体力的・時間的にも無理せず合格できる資格を選びましょう。

活用方法が明確

資格の「活用方法」には2種類あります。
①資格そのものが、実際の仕事に役立つ(例:日商簿記2級や普通自動車二種免許など)
②有資格者を事業所に一定人数配置する事が義務づけられている(例:宅建士や危険物乙4類など)

また定年後に確実に仕事を得たいと考えている方は、活用方法と共に「実際の求人先が明確」である事まで視野に入れておく必要があります。とても困難な資格を苦労して取得しても、求人が少ないと「足の裏に張り付いたコメツブ」と言われ、『食えない資格』となるからです。

求人が豊富

「足の裏に張り付いたコメツブ」、宝の持ち腐れにならないために、「求人先が明確」で、「より求人が多い」職種を選びましょう。

求人が少ない職種は、希望者が多い「デスクワーク」です。それに比べ「体力を使う仕事」は比較的求人が多いです。

しかし、「体力を使う」仕事は高齢者にとっては厳しい職種が多いのも事実です。肝心な事は、自分に合った職種を選びつつ、現在の求人状況をしっかり頭に入れて資格を選択する事です。

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60代からの4つの働き方別「役にたつ資格」8選

あなたは定年後にどれくらい、どのように働く事を望んでいますか?
ここでは、働き方別に資格の「難易度・活用先・求人量」の観点からおすすめする「役に立つ資格」8選をご紹介します。

『再就職や再雇用』を目指したい

再就職や再雇用は、現役時代と同程度の収入を得られる可能性がありますが、健康管理・仕事のスキルアップ継続・コミュニケーション能力・モチベーションの維持なども必要です。

①宅地建物取引士

・難易度    →★★★★☆ 難しい
・活用先の明確さ→★★★★★ かなり明確である
・求人の多さ  →★★★★☆ 多い
・国家資格、受験資格不問

【難易度】合格率は16%前後です。一般的に学習時間は350時間程度、1日2時間で半年程必要です。日商簿記と行政書士のちょうど間位のレベルです。
(合格率参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

【活用先】不動産業界、建築業界、金融業界などにおける事務全般
【求人量】不動産業界においては、従業員の5人に1人の割合で宅建士の有資格者を配置される事が義務づけられている事や、活用先が多岐に渡る為、シニアに人気のデスクワークの中では求人はかなり多い方でしょう。

不動産業界では必須の資格の為、定年後の再就職時にはかなり有効な資格と言えます。またマンション管理士など他の資格と併せ持つ事で、さらに有利になります。

②日商簿記2級

・難易度    →★★★☆☆ やや難しい
・活用先の明確さ→★★★☆☆ やや多い
・求人の多さ  →★★★☆☆ やや多い
・国家資格、受験資格不問

【難易度】合格率は11~47%とまばらです。ちなみに2020年の合格率は18.2%です。一般的に学習時間は350時間、1日2時間で半年程必要です。宅建事務より少々簡単なレベルです。
(合格率参考:日本商工会議所)

【活用先】一般企業の経理・会計事務など
【求人量】活用先が多岐に渡り、再就職には有利に働きます。しかし有資格自体が採用条件となる企業はそれ程多くありません。

企業が求める資格として最もニーズが高いのが日商簿記2級と言われます。有資格であると給与面で優遇されるという求人もありますので、定年後の備えとして一つでも多く資格取得を!と考える方には大変おすすめです。

③危険物乙種4類資格

・難易度    →★★☆☆☆ やや簡単
・活用先の明確さ→★★★★★ かなり明確である
・求人の多さ  →★★★★★ かなり多い
・国家資格、受験資格不問

【難易度】合格率は40%前後です。一般的に学習時間は250時間程度、1日2時間で4か月程必要です。
(合格率参考:一般財団法人消防試験研究センター)

【活用先】ガソリンスタンド、危険物の運搬業者などでの管理業務など
【求人量】活用先であるガソリンスタンドはセルフ式が増えていますが、モニター監視業務は有資格者だけができる仕事です。体力的にもシニアに向いており、求人量はかなり多いでしょう。

興味のある方なら取っておいて損はない資格です。現役時代と異なる領域で、体力もあまり要求されない面白い資格と言えるでしょう。

『時間に余裕』を持って働きたい

70歳未満の人が厚生年金保険に加入しながら働く場合(正社員や再雇用)、収入額によっては年金が減額もしくは停止される「在職老齢年金制度」があります。現役時代のように働くと年金額が減らされる制度なんですが、この制度に抵触しない程度に、自分の時間を充実させつつアルバイトやパートを探したい方におすすめです。

④マンション管理士

・難易度    →★★★★★ かなり難しい
・活用先の明確さ→★★★★★ かなり明確である
・求人の多さ  →★★★★☆ 多い
・国家資格、受験資格不問

【難易度】合格率は7~9%前後です。学習時間は800時間程度、1日2時間で約1年間必要です。
(合格率参考:公益財団法人マンション管理センター

【活用先】マンションの管理業務など
【求人量】今後は地震対策等で、現在よりマンション管理人の需要が増える事が予想され、求人量は多くなると予測されています。

シニアは、社会人として経験豊富である事から、管理組合との話し合いの場に重宝されたり、仕事量もシニア向きである事からマンション管理人業務は人気です。宅地建物取引士の資格と併せ持つとさらに有力な資格になります。

⑤普通自動車二種免許(人を商業目的で運送するタクシーや送迎用免許)

・難易度    →★★☆☆☆ やや簡単
・活用先の明確さ→★★★★★ かなり明確である
・求人の多さ  →★★★★★ かなり多い
・国家資格、受験資格:第一種四輪免許を取得済みで、運転歴3年以上の方。視力0.8以上必要・補聴器使用はNG

【難易度】合格率は40%前後です。独学による一発試験は合格率10%以下とかなり難しい為、「2週間程の合宿免許取得」や、「20日間程の通学免許取得」がおすすめです。一般的に「合宿免許取得」は19万円前後、「通学免許取得」は22万円前後必要です。

【活用先】タクシー会社、介護施設等の運転手など
【求人量】タクシードライバーの人員はドライバー自身の高齢化等の理由により年々不足しており、求人量は一定して多い状況と考えられます。

「人を乗せて運び、運賃をもらう」業務全般に必須の資格です。高齢化に伴い「人を運ぶ」という職種は今後伸びていく事が考えられます。比較的自由に働く時間を選べるので、普段から運転が好きという方にはおすすめしたい資格です。

『アドバイザー』として働きたい

定年退職する事で、一旦キャリアに区切りがつきます。長年蓄えられたスキルやノウハウを生かし、経験に基づいた助言をする事で新しい組織に貢献するアドバイザーとして働く道があります。

⑥中小企業診断士

・難易度    →★★★★★ かなり難しい
・活用先の明確さ→★★☆☆☆ やや不明確である
・求人の多さ  →★☆☆☆☆ かなり少ない
・国家資格、受験資格不問

【難易度】合格率はおおよそ4%程度です。一次試験・二次試験とも約20%の合格率ですので、両方をストレートで合格したとして約20%×約20%=4%と言えます。一般的に学習時間は800時間程度、1日2時間で約1年間必要です。
(合格率参考:J-SMECA 中小企業診断協会

【活用先】中小企業支援機関、コンサルタント会社、税理士事務所など
【求人量】中小企業診断士は1人で完結する仕事である事、未経験者の生産性がかなり低い資格である事により、あえて企業が「求人」する量はかなり少ないと思われます。

超難関の資格です。求人としては少ないですが、社会的には大変信頼度が高い職種です。現役時代に培った人脈があり活用先がある程度見えている方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?もし求人を探したい方は、ある程度の人数の中小企業診断士を抱えている企業を狙って探してみると求人があるかもしれません。

『起業』する

自分の力で事業を始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
定年や退職後すぐに収入につなげたい方は、退職前から早めに準備し、副業という形がとれる方は本業と同時進行で進めていく方法がおすすめです。

⑦行政書士

・難易度    →★★★★☆ 難しい
・活用先の明確さ→★★★★☆ 明確である
・求人の多さ  →☆☆☆☆☆ ない(※詳細は【求人量】を参照)
・国家資格、受験資格不問

【難易度】合格率はおおよそ6~15%程度です。一般的に学習時間は800時間程度、1日2時間で約1年間必要です。
(合格率参考:一般財団法人 行政書士試験研究センター

【活用先】行政書士業務
【求人量】そもそも「企業内行政書士」という登録区分は存在せず、雇われた状態で行政書士業務は行えない規則の為「求人」はありません。ただし自分で起業するもしくは、現役の人も「副業」として業務を請け負う事が可能です。

他人の依頼を受けて、役所への手続き代理や書類作成を行います。比較的少ない資金で開業できる為、定年後起業したい方には人気の資格です。最初は週末だけ副業として行う方も多くいらっしゃいます。

⑧カイロプラクティック

・難易度    →☆☆☆☆☆ 不明(民間資格のレベルによる)
・活用先の明確さ→★★★★★ かなり明確である
・求人の多さ  →★★★★★ かなり多い
・民間資格

【難易度】各民間資格のレベルによる為、正確な合格率は不明です。
【活用先】カイロプラクティックサロンなど
【求人量】未経験でも学びながら働けるサロンもありますし、求人としては多い方です。技術が身に着けば1人で行えるので起業したい方にはおすすめです。

生活様式の変化により昔に比べ腰痛や肩こりで悩む方が増えています。カイロプラクティックは身体の歪みの原因となる背骨や骨盤を矯正する事で身体のバランスを整えるものです。ベッド一つが置ける程度の狭いスペースがあれば1人で始められますので起業にはおすすめです。

筆者の兄は45歳で脱サラをし、まさに今カイロプラクティックサロンを開業しようとしています。前職は小さな会社の所長としてデスクワークに励んでいました。ある民間資格の開業コースを8割受講した所で開業し、現場で学びながら受講終了を目指しています。かなり体力が必要では?と心配しましたが、兄の師匠の施術を受けてみた所、無駄な力を必要としていない事がよくわかります。デスクワークよりは体力は必要ですが、修行を積むと体力勝負ばかりではないように感じました。年収は一時下がりますが、兄本人は自分の手で仕事を掴む感覚があるのが嬉しく、脱サラを決断して良かったと言います。また自分次第で長く続けられるこの仕事は、後半の人生を送る自分の生きがいになるだろうと開業に向けて励んでいます。さらに、事業が軌道に乗れば人を雇用し経営に専念する形態もあります。
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まとめ

いががでしたか?
定年後に仕事をしている自分を思い描けましたか?

定年後の仕事に不安のある方は、なるべく早く「資格取得」で準備を始めてみましょう。

では今回の記事のおさらいです。

■定年後働く為に取得すべき資格のポイントは?

「取得しやすい・活用方法が明確・求人が豊富」

■60代からの4つの働き方別「役にたつ資格」8選とは?

①宅地建物取引士
②日商簿記2級
③危険物乙種4類資格
④マンション管理士
⑤普通自動車二種免許(商用旅客業務)
⑥中小企業診断士
⑦行政書士
⑧カイロプラクティック

まずは興味があり、自分の体力や知力に見合った職種を思い描いてみましょう。
そして「求人」があるかを忘れずにチェックします。そうする事で取得すべき資格が決まってくるでしょう。

人生100年、定年後も第二の人生があります。セカンドライフを無駄に過ごさず、生きがいを持って過ごす為にも、今日から、今から「資格取得」に向けて早速スタートしましょう!

また、新たな副収入のパスづくりとして、以下の記事も参考になると思います。

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